もしGMやらフォードが、「日本車もドイツ車も完全に超えた!」と高らかに宣言して日本に新型車を投入したら、速攻でテストに持ち込むと思うんですよ・・・。なぜに日本シェアナンバー1の巨大メーカーが無視されるんだ? そりゃ確かに直4が主流になってしまったBMW3やメルセデスCでは比較するグレードが選びにくかったのは確かでしょう。BMW3の6気筒NAは日本では発売されていませんし。
レクサスIS350の完成度はDセグでは圧倒的に高く、テストやるまでもなく圧勝するのが目に見えています。あくまで私の想像ですが、IS350の前にコケにされるクルマのブランドと雑誌社の間に何らかの密約があったのではないか?と勘ぐりたくなります。「消費税増税前の商戦が終わるまで掲載を待ってください」みたいな・・・。
さて「生け贄」に選ばれたのはBMW328i。IS350の1630kgよりも90kgも軽い1540kg。さすがは直4ターボで身軽になった分と、レクサスISがF30を軽く超えるレベルの剛性を手に入れたことによる「90kg」です。しかしこの90kgが全ての面でIS350と328iを分けてしまったようです。それにしてもここまで完膚なきまでにやられるのもまあ珍しいことです。IS350の方が価格が安いくらいなのに・・・。
加速に関してはそれほど大きな差がないかもしれません。328iも低速トルクと軽量なボディを生かしてかなりいいタイムを出していましたが、80kmから先の高速域ではタイムは離れるばかりでIS350の完勝。NAとターボが争えばこんな決着も妥当なところではあります。
それよりもさらにBMWにとってショッキングな事実が、「ブレーキ性能で完敗!」でしょうか・・・。100km/hからのフルブレーキングが40.8mの328iはクラス水準でいくと完全に並み以下!なにが「ドイツ車は走る・止まる・曲る」がしっかりしているって本気か? そんな相手なのでIS350の40.0mが特段スゴい数字ではないです。
レクサスIS350の性能が一番発揮されたのが、先代から比較して究極なレベルにまで追求された「静音性」のようです。比較相手の328iが可哀相になってしまうくらいにガチのレクサス陣営。笑ってしまったのが、アイドリングのIS350は、アイドリングストップしている状態(エンジンが止まっている)の328iよりも静かだという事実。もはや直4ターボだからうるさいわけではなく、ボディの設計能力に大きな違いがあることを証明してしまった。
さらに乗り心地も断然にIS350が良いわけで、ここまで完璧なまでの完全勝利はなかなかお目にかかれません。トヨタの気合いをひしひしと感じる結果になりました(まったくの予想通りでしたが・・・)。これほどの大差がついておきながら、「欧州プレミアム勢の牙城をどこまで打ち崩せるか?」という意味不明な総括が日本の雑誌らしい・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿